何時もご愛読ありがとうございます。1stERA角江です、毎晩毎晩寝苦しい夜にて睡眠不足気味です。皆様は体調いかがでしょうか?今回のブログは一昨年位より、大阪でも注目エリアの北摂エリアの情報です。
大阪市中心部に近い門真(かどま)市駅前で、築50年を超えた複合施設「門真プラザ」の建て替えを軸とする再開発が、2025年6月に組合設立認可を受けて実施段階へと進んだ。
駅前には43階建てタワーと商業棟、歩行者デッキや広場が新たに整備される予定で、2027年度に解体工事に着手し、2032年度の完成を目指す。

門真市の立地とこれまでの課題
門真市は、大阪駅(梅田)から京橋駅を経由して電車で約20分の北東に位置し、京都や神戸へもアクセスしやすい立地にある。

人口は約12万人で、パナソニックの企業城下町として発展してきた歴史を持ち、工業と住宅が混在する地域として知られている。
なかでも門真市駅周辺は、京阪本線と大阪モノレールが交わる交通結節点として、長年にわたり市民の暮らしと商業を支えてきた中心拠点である。
一方で、駅前の再整備はこれまで進んでいない。
現在、1973年に開業した複合施設「門真プラザ」があり、商業部分と共同住宅部分が一体化した建物が残っている。
京阪駅とモノレール駅は2階の歩行者デッキで連絡しているものの、一度屋外の通路を経由する必要があり、快適性やバリアフリーの面で課題があった。

再開発で生まれかわる施設と交通動線
今回の再開発では、駅前の構造を一新する計画だ。
予定区域は門真プラザを含む約1.7ヘクタールの敷地で、京阪本線「門真市駅」と大阪モノレール「門真市駅」が交差する場所に位置する。

計画区域の延床面積は約7万2千平方メートル、そのうち43階建ての住宅棟が約5万6千平方メートル、4階建ての商業棟が約1万2千平方メートル、駐車場棟が約4千6百平方メートルを占める。
住宅棟は高さ約162メートルのタワーマンション形式となる計画で、門真市ではこれまでにない規模の高層建物となる見込みである。
駅前には新たに歩行者デッキが設けられ、京阪本線と大阪モノレールの乗り換え動線が一本化されるほか、駅前広場も人が集まるにぎわい空間として再整備される。
半世紀にわたり市民に親しまれた門真プラザ
高度経済成長期、門真市では人口が増加し、住宅不足に対応するため駅前に「門真プラザ」が整備された。商業施設と共同住宅からなる複合ビルは、市の玄関口として多くの人々で賑わい、駅前の活気を支えていた。
しかし、建物は旧耐震基準で建設されており、築年数の経過とともに老朽化が進行。
住宅部分の権利者が多いことから改修や建て替えの合意形成は難しく、1990年代以降は部分的な改修で対応してきたが、抜本的な解決には至らなかった。

その間、周辺の商業環境の変化でテナントの撤退が相次ぎ、空き店舗の増加も、駅前から人の流れが遠のく一因となった。

今後の事業スケジュールと2032年度完成までの道のり
事業計画では、2025年度から2026年度にかけて詳細設計や都市計画の変更、権利変換計画の認可手続きを進め、2027年度に既存施設の解体工事に着手する予定だ。
既存の住宅部分に住む人々については、権利変換計画に基づき、建て替え後のタワー内の住戸を取得して再入居するか、代替住宅へ移転するかが個別に調整される計画である。
その後、タワーや商業棟、駅デッキなどの新築工事を進め、2032年度の完成を目指す。
門真市では2025年6月末に都市計画変更案の説明会を開催し、7月には公聴会を予定している。
内装仕様やデザイン、テナント構成、動線の細部などは今後の設計フェーズで調整されるが、階数やフロア構成が大きく変わる可能性は低く、駅前広場の舗装デザインや滞留空間の配置など、一部はこれから詰めていく計画です。