
万博開催に伴う「桜島」駅改良と臨時列車を発表
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は2024年11月下旬、大阪・関西万博会場の夢洲に向かうシャトルバスのターミナルが設置される「桜島」駅について、駅の改良工事を行うとともに、2025年日本国際博覧会協会の協力のもと、万博コンテンツを取り入れた華やかな演出を行うことを公表した。
大阪市此花区にある「桜島」駅は、当駅とJR「西九条」駅間を結ぶJRゆめ咲線の終着駅。JRゆめ咲線にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の最寄駅「ユニバーサルシティ」駅があり、USJに来場する多くの人が利用する。

また、JR西日本は2024年12月中旬、2025年3月15日からのダイヤ改正を発表。万博の開催に伴い、同年3月15日から同年10月13日までは「新大阪」駅から乗り換え不要の臨時列車、エキスポライナーを運行。停車駅は「新大阪」駅、「大阪」駅、「ユニバーサルシティ」駅、「桜島」駅の4駅となる。
USJ来場者に万博来場者も加わり、JRゆめ咲線は大幅な利用者の増加が見込まれている。
環境に配慮した「桜島」駅の改良工事
「桜島」駅の改良工事は、ホーム終端部に新たな通路と臨時改札口(出口専用4通路)を設置。さらに、既存トイレのリニューアル、案内サインの改修、ホーム安全スクリーン、監視カメラの増設などを予定している。

ホーム終端部から設置する新たな通路は明るく開放的で、木質空間の温もりが感じられる空間をイメージしている。

この工事は万博の取り組みも踏まえ、地球環境にも配慮されている。通路を木構造にすることで、建設時の二酸化炭素排出量を約30t削減。万博終了後は使用部材を木製ベンチに転用するなど、脱炭素・循環型社会の構築にも貢献する。
万博への期待感を高める演出も実施予定

また、出口専用の臨時改札口には、万博への期待感を高める演出も実施する。臨時改札を通り抜けるまでの空間にシースルーLEDパネルを複数枚設置。奥行きのある映像を映し出すことで、万博をイメージさせる演出を行い、会場に向かう来場者の高揚感をさらに高められるような空間を目指す。

万博コンテンツを取り入れた演出期間、そして先述の新たな通路・臨時改札口の使用期間はともに、万博開幕前の3月15日から万博が閉幕する10月13日までの約7カ月。この春から秋にかけて大阪市此花区のベイエリアは最も賑わうホットスポットになりそうです。