待望の工事車両専用路が供用開始
2025年の大阪・関西万博の会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲では現在、物流関係のコンテナ車両が数多く走行していることから、円滑なアクセスを実現すべく高架橋などのインフラ整備が進行している。
その一環として、長さ195mの夢洲北高架橋が2024年8月1日より暫定的に開通。これにより、工事車両の通行が可能となった。
これまで会場に向かう工事車両は、舞洲とつながる夢舞大橋を通過後、万博会場まで大きく迂回する必要があったが、夢洲北高架橋を通行することで迂回の必要がなくなった。会場までの所要時間は5~10分ほど短縮できるという。
当初の計画よりも約5カ月前倒し
2024年8月以降はパビリオンなどの建設工事が本格化し、さらなる工事車両の増加が見込まれている。
そうした理由もあり、夢洲北高架橋はもともと2024年12月末の開通予定だったものの、当初の計画よりも約5カ月前倒し。工事車両のスムーズな通行を実現すべく、夢洲北高架橋の開通を早めることになった。
暫定的に開通した夢洲北高架橋は、万博の開幕までは工事車両の専用路として利用されるが、開幕後は会場へと向かうシャトルバスの通行ルートになる模様だ。
ちなみに、万博閉幕後は2030年の開業が予定されている大阪IR(統合型リゾート)へのアクセスルートとして活用していくと見られている。
工事車両の円滑化、建設工事の加速化を促す
大阪・関西万博の工事については、多くの参加国がパビリオンの建設に着手しているが、一部の国はいまだ未着工。2025年4月に控える万博の開幕までに間に合うかどうか心配の声が聞こえてくるのも事実だ。
今回、夢洲北高架橋が暫定開通したことで、工事車両の渋滞が緩和され、建設工事の加速化に目途が立った。万博の開幕まで約8カ月。工期の遅れが心配される中、建設工事を急ピッチで進めていく。
来年の4月には大阪万博の開幕です、開幕のおくれが無いように心よりお祈り申し上げます。