再開発の業務代行者に前田建設工業ら5社
2024年5月下旬、大阪府門真市の京阪本線と大阪モノレール「門真市」駅前の再開発を計画する門真市駅前地区市街地再開発準備組合は、「門真市駅前地区第一種市街地再開発事業」の特定業務代行者を選定。前田建設工業、野村不動産、東急不動産、京阪電鉄不動産、旭化成不動産レジデンスの5社を選んだ。
施行予定地区は、京阪本線と大阪モノレール「門真市」駅の2つの駅前に位置する「門真プラザ」と駅前広場を含む約2haの区域。
京阪本線と大阪モノレールの交通結節点で利用者は多いものの、1973年竣工の駅前商業施設の「門真プラザ」が老朽化し、耐震面でも不安を抱えるなど、駅周辺のにぎわい空間としての機能が低下。駅前にふさわしいまちづくり、建物の耐震性の向上が喫緊の課題となっている。
そこで、各社の実績や技術力を活かし、「商業機能の更新による賑わい創出」「質の高い住環境の整備」などに寄与することで、魅力あるまちづくりを推し進めていく。
テーマは「賑わいの創出」「多世代居住の推進」
「門真市」駅周辺はにぎわい中心拠点に位置づけられ、さまざまな都市機能や活動を集積。商業・業務機能、居住機能等の複合的な都市機能を実現する計画だ。
先述の5社は、地域の課題を解決すべく、「賑わいの創出」「多世代居住の推進」をテーマに掲げ、商業施設・住宅などを整備することで、安心・安全に住み続けられるまちづくりを目指す。
まず「賑わいの創出」は、生活を支える利便性の高い商業やウォーカブルな動線・空間を設け、回遊性を向上させる空間構成とし、駅前広場を再整備する。
「多世代居住の推進」は、子育て世代から高齢者までの多様な世代が、「住み続けられる」「住みたくなる」ような住環境の整備を目指すという。
再開発の今後のスケジュールは、2024年の再開発組合の設立許可、2025年の権利変換計画許可を経て、2028年の着工、2032年の竣工を予定している。
大型商業施設の誕生などで価値が高まる門真市
2023年には「ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真」と「コストコ門真倉庫店」が立て続けにオープンするなど、一躍注目を集めている門真市。
ちなみに、京阪本線と大阪モノレール「門真市」駅はららぽーとやコストコの最寄駅ということもあり、すでに多くの人々が利用している。
その意味でも、「門真市」駅周辺の再整備は不可欠。大阪府内屈指の大型商業施設が集積するだけでなく、さらなる商業機能や居住機能が備われば、門真というエリアのブランド力はますます向上することになるでしょう！！
